カテゴリー別アーカイブ: 越佐近世史

受贈雑誌2017.4.20

また長く更新が滞りました。この間多くの図書・雑誌・抜き刷り等お贈りいただいておりますが、おいおいご紹介していければと思っております。本日は直近のものとして以下の雑誌をご紹介します。

『郷土新潟』57号2016.3.31 新潟郷土史研究会
 掲載論文執筆者の菅瀬亮司様より

ありがとうございました。新潟の歴史研究雑誌ですので以下に本号の掲載論文等一覧を紹介します。

 菅瀬亮司「近世新潟町廻船問屋津軽屋次郎左衛門家覚書」
 亀井功「幻の「良寛日記」と『北越雑記』誕生のなぞ -河間村長沼家と『越後輿地全図の関係-』」
 青柳正俊「なぜ新潟には外国人居留地がなかったか」
 藤塚明「信濃川堤防改築と鳥屋野地区(下)」
 神田勝郎「横越の焼山へ墜落したB-29(下) -少年が見た70年前の大事件-」
 石橋正夫「関屋神明宮に奉納された和歌額」
 鰐淵好輝「古代新潟の寺院」
 齋藤倫示「長谷川雪旦『北国一覧寫』越後路を旅して」
 伊藤雅一「伊藤家『諸日記帳』(四)」
 菅瀬亮司「西蒲区河村家文書の整理と目録作成」

越佐歴史資料調査会冬季調査のお知らせ

越佐歴史資料調査会では、2/25(土)〜26(日)の2日間、上越市頸城区において冬の史料調査合宿を行います。昨年から始まった、高田藩大肝煎家の膨大な史料群との格闘です。興味がある方は、ぜひ下記をご参照ください。

越佐歴史資料調査会:2017年冬、上越市頸城区手島布施家文書史料調査の実施について

越佐歴史資料調査会夏期調査のお知らせ

越佐歴史資料調査会では、8/20(土)〜22(月)の3日間、上越市頸城区において夏の史料調査合宿を行います。昨年から始まった、高田藩大肝煎家の膨大な史料群との格闘です。興味がある方は、ぜひ下記をご参照ください。

越佐歴史資料調査会:2016年夏、上越市頸城区手島布施家文書史料調査の実施について

拙稿の誤植について

先日紹介しました下記拙稿に誤植があることが判明しました。校正時の見おとしでお恥ずかしい限りです。お詫びして訂正いたします。

原 直史「文政期新潟・沼垂掛積争論からみる地域海運秩序」『資料学研究』13号、2016年3月

p4、10行目 ×「二十町ほどの」 → ○「十町ほどの」

『にいがた地域映像アーカイブ』ほか

新潟大学人文学部界隈で、前年度末に歴史あるいは地域研究に関して以下のような雑誌が刊行されましたので、ご紹介します。

『にいがた地域映像アーカイブ』No.6 新潟大学人文学部・地域映像アーカイブセンター発行 2016年3月
 石井正巳「『北越雪譜』から民俗写真へ」
 原田健一「湊町・新潟の原風景―芸妓から見た「にいがた」」
 舩城俊太郎「勝之助兄にゃと写真」
 伊藤 守「アーカイブを活用した映像研究と教育の可能性」
 原田健一「新潟大学地域映像アーカイブデータベースと新潟県立図書館の新聞データベースの統合へ向けて」

『佐渡・越後文化交流史研究』第16号 新潟大学大学院現代社会文化研究科・新潟大学人文学部麸プロジェクト佐渡・越後の文化交流史研究発行 2016年3月
 論文 
  芳井研一「戦後体制形成期の地域自治と財政危機―新潟県六日町の事例を通して―」
  荻美津夫「佐渡の神楽、能、そして舞楽」
 報告
  堀健彦・新潟大学人文学部地理学研究室「1964年新潟地震による佐渡両津における津波被害範囲について」
 資料紹介
  池田哲夫「本間雅彦『聴取り その他1955〜1965』より「芸能・職人関係」」

『資料学研究』第13号 新潟大学現代社会文化研究科プロジェクト「大域的文化システムの再構成に関する資料学的研究」発行 2016年3月
 論文
  原 直史「文政期新潟・沼垂掛積争論からみる地域海運秩序」
  矢田俊文・村岸 純「1703年元禄関東地震における九十九里地域の被害―死亡者数と津波到達点―」
  高橋秀樹「危機にある英雄たちの諸発言〜『イーリアス』第XI書にみる強制(強請)行為〜」
 資料紹介
  橋本博文「韓国併合を象徴すると推定される古布について」

『人文科学研究』第138輯 新潟大学人文学部発行 2016年3月
(以下は歴史・地域研究関係論文のみ紹介)
 松井克浩「柏崎市の広域避難者支援と「あまやどり」の5年間」
 齋藤瑞穂「東北「遠賀川系土器」再論」
 細田あや子「古代メソポタミアの神像の口洗い儀礼」
 北村順生「地域映像アーカイブの教育活用に関する事例研究―南魚沼市実践の報告から―」
 橋本博文「考古学からみた佐渡の交流」

『資料学研究』には拙稿も収載されています。よろしくご批判ください。

『災害・復興と資料』第7・8号の刊行

前年度の事業となりますが、『災害・復興と資料』の第7号・第8号が刊行されました。

災害・復興と資料』第7号 新潟大学災害・復興科学研究所被災者支援研究グループ発行 2016.3.18
内容
 高橋 満「瓦礫を資料に変換する―ふくしま震災遺産保全プロジェクトの活動―」
 日下和寿「白石市における文化財レスキューとその後」
 福嶋紀子「歴史の中の神城断層地震」
 川副早央里「震災アーカイブの社会的意義に関する考察―東日本大震災アーカイブ写真展の事例から―」
 水本有香「神戸大学関連震災資料の現状―20年を越えて―」
 筑波匡介「新潟県中越地震らおける震災遺構―中越メモリアル回廊 山古志木籠について―」
 田中洋史「長岡市災害復興文庫の構築と発信―新潟県中越大震災・東日本大震災の経験を越えて―」
 中村 元「戦災の記憶の継承と歴史資料―長岡空襲の事例に即して―」
 矢田俊文「一八五八年飛越地震の史料と家屋倒壊率―飛騨国を事例として―」

『災害・復興と資料』第8号 新潟大学災害・復興科学研究所被災者支援研究グループ発行 2016.3.18
内容
論文
 原 直史「文政11年越後三条地震からみる広域災害情報の集積」
 矢田俊文「中世阿波撫養地域と1596年地震」
 小野映介・日塔梨奈・片桐昭彦・矢田俊文「絵図に描かれた1858年飛越地震による山崩れと天然ダム」
 松岡祐也「文禄五年豊後地震による今津留村の被害と船着移転―中川家船奉行・柴山氏と今津留村について―」
 山岸洋一「糸魚川市内遺跡における地震痕跡と自然災害」
 齋藤瑞穂・齋藤友里恵・矢田俊文・坂上和弘・米田恭子・パレオ・ラボAMS年代測定グループ「新潟県見附市田井町福順寺試掘調査報告―文政11年(1828)三条地震実態復原のための考古学・歴史学的研究―」
 原田和彦「善光寺地震における幕府への被害報告 上田藩を中心に」
 村岸純・西山昭仁・石辺岳男・原田智也・佐竹健治「一八五五年安政江戸人における江戸近郊の被害」
研究ノート
 浅倉有子「駿州岩本村の宝永地震被害と復興」 

なお第8号には拙稿も収載されております。ご批判ください。

越佐近世史論文紹介6

諸々の事情で、本サイト自体の更新が長らく停止しておりました。自身の覚書とするためにも、今後少しずつ復活させたいと考えています。よろしくお願いします。

今回はまず下記論文を取りあげます。本論文の存在については、矢田俊文氏よりご教示いただきました。ありがとうございました。

  • 青山忠正/淺井良亮「新発田藩京都留守居寺田家と旧蔵文書」『歴史学部論集(佛教大学)』4、2014年3月

本論文は佛教大学図書館が所蔵する寺田家文書の概要を紹介し、その研究上の価値を考察したものです。寺田家は京都の呉服商(桔梗屋)ですが、宝暦年間頃から越後新発田藩の呉服御用等を勤めることで関係を深め、文化10年には寺田喜右衛門政求が新発田藩の「京都用聞」として召し抱えられることになりました。二代のちの寺田喜三郎政得は文久3年に新発田藩の「京都留守居役」となり明治維新を迎えます。寺田家文書は、こうした寺田家の家業と職務にかかわる文書群で、この新発田藩の用向きを勤めた文化年間から明治初年の時期の史料を中心として、全体でおよそ3000点であるとのことです。

本史料群は、論文でも言及されているとおり、大名の京都留守居をめぐる研究史が非常に乏しい中、その基本的なありかたを明らかにすることができる貴重な史料群として、おおいに活用が期待されるものだといえるでしょう。また、周知のようにこの時期の京都は数々の重要な政治的事件の現場であったのですが、論文によれば、例えば寺田の京都留守居としての公的な留帳の記載は、それらを網羅しているというより、時期によって精粗があるようです。こうした記録の残され方自体の問題も、興味深い検討課題でしょう。

なお論文では、戊辰戦争時の新発田藩が一貫して奥羽越列藩同盟側に立っていたと読めるような記述がありますが、これは私たちが理解している経緯とは異なるように思います。

 

『近世の村落と地域史料保存』の刊行

以前もお知らせしていた山本幸俊さんの遺稿集が刊行されました。刊行会の呼びかけに応えてくださった皆様には、心から感謝申し上げます。是非多くの方に手にとっていただきたいと思います。

山本幸俊『近世の村落と地域史料保存』2014.4.15 高志書院 10000円+税____ 2014-04-25 19_20

目次
  第1部 近世の地域と村
貞享・元禄期の家族形態の変化と水呑の形成―筑波郡山口・小田西町を中心に―
近世初期の村落と「土豪」―常陸国新治郡金田村を中心に―
近世初期の論所と裁許―会津藩を中心に―
越後山間地帯における村落間争論―近世前期の変容―
中世末・近世初期の越後の村
上杉領国における「村」の形成―頸城郡京田村を中心に―
  第2部 地域史料の保存と研究
地域史料の保存と文書館―新潟県立文書館、史料所在調査の試み―
歴史研究者、一歩前へ
地方史研究と史料保存―越佐歴史資料調査会の活動―
平成の市町村合併と公文書等の保存―新潟県の事例を中心に―
学校統廃合と学校アーカイブズの保存― 新潟県の事例を中心に―
市民のなかの地域史研究

あとがき
山本幸俊著作目録

『環東アジア地域の歴史と「情報」』の刊行

私も参加している研究プロジェクトにおいて、下記論文集を刊行いたしました。ご一読いただければ幸いです。

關尾史郎編『環東アジア地域の歴史と「情報」』2014.3.31 知泉書館 6500円+税____ 2014-04-25 19_21

目次

第Ⅰ部 「家」の履歴
 關尾史郎「本貫の記憶と記録-敦煌張氏の場合」
 蓮田隆志「「華麗なる一族」のつくりかた―近世ベトナムにおける族的結合形成の一形態」

第Ⅱ部 情報―生成と伝播
 高橋秀樹「酒泉丁家閘5号墓天馬図の運足表現」
 荻美津夫「奈良時代における「先人の遺風」としての「風流」とその展開」

第Ⅲ部 情報―制度と現実
 佐藤貴保「西夏王国における交通制度の復原―公的旅行者の通行証・身分証の種類とその機能の分析を中心に」
 山内民博「屠牛と禁令―19世紀朝鮮における官令をめぐって」

第Ⅳ部 情報―収集と利用
 原直史「支配錯綜地域における地域的入用―新発田藩の万雑とその周辺」
 麓慎一「清国における海産物市場の形成と市場情報―明治20年の清国調査を中心に」
 広川佐保「近代ハルハ・モンゴルにおける土地制度の系譜とその展開」
 芳井研一「南進論と日独伊三国同盟―情報の調査と立案をめぐる再検討」

第2回新発田藩研究会のお知らせ

当サイトでは直前の案内となり申し訳ありません。下記の要領で第2回の研究会を開催いたします。ご関心のある方々のご参加をお待ちしています。

日時 2014年3月9日(日) 15:00~17:00
場所 新潟大学総合教育研究棟A棟3階「学際交流室」
報告 浅倉有子氏「溝口氏の高田城受取をめぐって(仮)」
   原 直史「支配錯綜地帯における地域的入用-新発田藩の万雑とその周辺」

※当日は日曜日で校舎が施錠されています。14:45頃より入り口で誘導しますが、遅れそうな方はあらかじめご連絡ください。

※当日研究会開催後に大学周辺で懇親会を開催できればと思っています。人数を把握できるとありがたいので、懇親会も含めて参加予定の方は、その旨あらかじめ下記までご連絡いただければと思います。
  hara◯human.niigata-u.ac.jp
(スパム対策のために@を◯にしていますので、置き換えてメール送信してください)