月別アーカイブ: 2016年4月

新潟日報夕刊でご紹介いただきました

昨年より地域貢献の一環として、地元の新潟日報カルチャースクールにて古文書講座の講師を行っているのですが、先日4月21日付け新潟日報夕刊でその様子をご紹介いただきました。その內容は下記リンク先より参照できます。

きょうみの扉(メディアシップ教室講師紹介)『古文書講座(入門編)』・原直史さん

「江戸時代以降の古文書は、いまも各地に残っています。地域の宝を守るためにも、多くの人に古文書に関心を持ってもらいたいですね」と語った。

このメッセージがが記者さんにちゃんと伝わって良かったと思います。

受贈図書2016.4.28

編者のおふたかたから、下記の図書をご恵贈いただきました。

後藤雅知・吉田伸之編『古文書でよむ千葉市の今むかし 近世編』(崙書房、2016年4月)

私の近世史研究の原点がまさに千葉市域の近世史料との出会いであり、それがこのようなかたちでまとめられたことに感慨もひとしおです。ありがとうございました。

『語りによる越後小国の昔ばなし』ほか

著者である馬場(橋谷)英子先生から、『語りによる越後小国の昔ばなし』(知泉書館、2016年3月)をご恵贈いただきました。ありがとうございました。スキャン 2016-01-12 19.40

本書は新潟大学人文学部研究叢書の第13冊目として出版されたものです。地域に伝承された文化の貴重な資料であることはいうまでもなく、著者のご指導の下、大学の教育活動の一環として行われた採話の記録ということでも、価値のあるものではないでしょうか。皆様にも是非手にとっていただければと思います。

なお本日は、下記の書籍をそれぞれご恵贈いただきました。心より感謝申し上げます。

『新潟大学考古学研究室調査研究報告』15(新潟大学考古学研究室編、新潟大学人文学部発行、2015年3月)
 群馬県前橋市笂井八日市遺跡発掘調査報告
 新潟県新潟市牡丹山諏訪神社古墳発掘調査報告

『新潟大学考古学研究室調査研究報告』16(新潟大学考古学研究室編、新潟大学人文学部発行、2016年3月)
 新潟県南魚沼市飯綱山27号墳出土ガラス玉の化学分析
 栃木県宇都宮市権現山遺跡第4次発掘調査報告
 新潟県新潟市牡丹山諏訪神社古墳第2次発掘調査報告
(以上は新潟大学人文学部考古学研究室より)

『六日町史 資料編第1巻 先史・古代・中世』(南魚沼市教育委員会刊、2016年3月)
(以上は南魚沼市郷土史編さん室より)

『にいがた地域映像アーカイブ』ほか

新潟大学人文学部界隈で、前年度末に歴史あるいは地域研究に関して以下のような雑誌が刊行されましたので、ご紹介します。

『にいがた地域映像アーカイブ』No.6 新潟大学人文学部・地域映像アーカイブセンター発行 2016年3月
 石井正巳「『北越雪譜』から民俗写真へ」
 原田健一「湊町・新潟の原風景―芸妓から見た「にいがた」」
 舩城俊太郎「勝之助兄にゃと写真」
 伊藤 守「アーカイブを活用した映像研究と教育の可能性」
 原田健一「新潟大学地域映像アーカイブデータベースと新潟県立図書館の新聞データベースの統合へ向けて」

『佐渡・越後文化交流史研究』第16号 新潟大学大学院現代社会文化研究科・新潟大学人文学部麸プロジェクト佐渡・越後の文化交流史研究発行 2016年3月
 論文 
  芳井研一「戦後体制形成期の地域自治と財政危機―新潟県六日町の事例を通して―」
  荻美津夫「佐渡の神楽、能、そして舞楽」
 報告
  堀健彦・新潟大学人文学部地理学研究室「1964年新潟地震による佐渡両津における津波被害範囲について」
 資料紹介
  池田哲夫「本間雅彦『聴取り その他1955〜1965』より「芸能・職人関係」」

『資料学研究』第13号 新潟大学現代社会文化研究科プロジェクト「大域的文化システムの再構成に関する資料学的研究」発行 2016年3月
 論文
  原 直史「文政期新潟・沼垂掛積争論からみる地域海運秩序」
  矢田俊文・村岸 純「1703年元禄関東地震における九十九里地域の被害―死亡者数と津波到達点―」
  高橋秀樹「危機にある英雄たちの諸発言〜『イーリアス』第XI書にみる強制(強請)行為〜」
 資料紹介
  橋本博文「韓国併合を象徴すると推定される古布について」

『人文科学研究』第138輯 新潟大学人文学部発行 2016年3月
(以下は歴史・地域研究関係論文のみ紹介)
 松井克浩「柏崎市の広域避難者支援と「あまやどり」の5年間」
 齋藤瑞穂「東北「遠賀川系土器」再論」
 細田あや子「古代メソポタミアの神像の口洗い儀礼」
 北村順生「地域映像アーカイブの教育活用に関する事例研究―南魚沼市実践の報告から―」
 橋本博文「考古学からみた佐渡の交流」

『資料学研究』には拙稿も収載されています。よろしくご批判ください。

『災害・復興と資料』第7・8号の刊行

前年度の事業となりますが、『災害・復興と資料』の第7号・第8号が刊行されました。

災害・復興と資料』第7号 新潟大学災害・復興科学研究所被災者支援研究グループ発行 2016.3.18
内容
 高橋 満「瓦礫を資料に変換する―ふくしま震災遺産保全プロジェクトの活動―」
 日下和寿「白石市における文化財レスキューとその後」
 福嶋紀子「歴史の中の神城断層地震」
 川副早央里「震災アーカイブの社会的意義に関する考察―東日本大震災アーカイブ写真展の事例から―」
 水本有香「神戸大学関連震災資料の現状―20年を越えて―」
 筑波匡介「新潟県中越地震らおける震災遺構―中越メモリアル回廊 山古志木籠について―」
 田中洋史「長岡市災害復興文庫の構築と発信―新潟県中越大震災・東日本大震災の経験を越えて―」
 中村 元「戦災の記憶の継承と歴史資料―長岡空襲の事例に即して―」
 矢田俊文「一八五八年飛越地震の史料と家屋倒壊率―飛騨国を事例として―」

『災害・復興と資料』第8号 新潟大学災害・復興科学研究所被災者支援研究グループ発行 2016.3.18
内容
論文
 原 直史「文政11年越後三条地震からみる広域災害情報の集積」
 矢田俊文「中世阿波撫養地域と1596年地震」
 小野映介・日塔梨奈・片桐昭彦・矢田俊文「絵図に描かれた1858年飛越地震による山崩れと天然ダム」
 松岡祐也「文禄五年豊後地震による今津留村の被害と船着移転―中川家船奉行・柴山氏と今津留村について―」
 山岸洋一「糸魚川市内遺跡における地震痕跡と自然災害」
 齋藤瑞穂・齋藤友里恵・矢田俊文・坂上和弘・米田恭子・パレオ・ラボAMS年代測定グループ「新潟県見附市田井町福順寺試掘調査報告―文政11年(1828)三条地震実態復原のための考古学・歴史学的研究―」
 原田和彦「善光寺地震における幕府への被害報告 上田藩を中心に」
 村岸純・西山昭仁・石辺岳男・原田智也・佐竹健治「一八五五年安政江戸人における江戸近郊の被害」
研究ノート
 浅倉有子「駿州岩本村の宝永地震被害と復興」 

なお第8号には拙稿も収載されております。ご批判ください。

追悼・滝沢繁さん

さる4月3日、南魚沼市の滝沢繁さんが亡くなりました。滝沢さんはもと高校の日本史教員で、現役教員の頃から県内各地の地域史研究にたずさわり、とくに退職後の近年は、地元魚沼の歴史研究を精力的につづけて来られました。

私がはじめて滝沢さんと出会ったのは、東京大学本郷キャンパスまえの「祇園」という飲み屋でした。たしか滝沢さんはその頃、内地留学で東大史料編纂所に来られており、同じく東大に出入りしていた竹田和夫さんを介してご挨拶したのではなかったかと記憶しています。当時私はまだ学部生か、修士に入りたての頃だったでしょうか。その後私が新潟にやって来て、数々の場でご一緒することになるとは、夢にも思っていなかった頃でした。

新潟大学人文学部は南魚沼市と連携協定を結んでおり、地域映像アーカイブなどの事業を通じて、地元の研究者である滝沢さんには、学部全体がお世話になったとも言えます。

とてもお元気だった滝沢さんですが、昨年脳腫瘍(だったと思います)を患って手術をされ、その後放射線治療等を続けておられました。昨年9月にはご自宅にうかがってお会いしているのですが、少しおつらそうではあったものの、着実に回復していると思っていましたので、訃報をきいた時は大変にびっくりしました。

4月5日に六日町でおこなわれたお通夜に参列してきましたが、その場でお会いした見知った方々はみな一様に呆然とした風でした。だれもがこんなに早く亡くなるとは考えていなかったのです。享年73とのことでした。

実は昨年9月の訪問は、塩沢のとある文化財について、滝沢さんからご相談をいだたいたことによるものでした。治療中で出歩けないということで、ご自宅にうかがったのでした。そして今にして思うと、万が一の時のことを考え、まわりの人間に様々なことを託しておきたい、というお気持ちもあったのかもしれません。

滝沢先生、ゆっくりとお休みください。先生が思い残したことのせめて一部でも引き継いでいけるよう、気を引き締めたいと思います。