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新潟史学会第65回研究大会・総会の案内

新潟史学会第65回研究大会・総会が下記の通り開催されますのでご案内いたします。

【日 時】 2015年11月8日(日) 13:00~
【会 場】 新潟大学五十嵐キャンパス・総合教育研究棟1階大会議室(新潟市西区五十嵐2の町8050)
【参加費】 1総会資料代 会員300円,非会員500円
         2懇親会 3,000円程度(但し,飲酒されない会員・学生会員は1,000円)
【日 程】
  12:30      受付開始
  13:00~13:05   開会の挨拶

  13:05~13:35   研究報告1
      佐藤 萌理氏(新潟大学大学院生)
      「地域芸能における担い手の実践―三条神楽を事例に」
  13:35~14:05   研究報告2
      山田 祐紀氏(新潟大学大学院生)
      「割地慣行の持続性とその意義―近代的土地所有との接合をめぐって―」
  14:05~14:35   研究報告3
      中村 元氏(新潟大学人文学部准教授)
      「戦後新潟県における戦争の記憶と記録」
  14:35~15:05   研究報告4
      原 直氏(新潟大学人文学部教授)
      「早稲田大学図書館所蔵近世新潟関係料と文政期新潟町・沼垂町掛積争論」

  15:05~15:20  休  憩
  15:20~15:50  総  会
    2015年度事業報告・決算報告・監査報告,役員の改選,2016年度事業案・予算案,その他
  15:50~16:00  休  憩
  16:00~17:30  記念講演
      池田 哲夫氏 (新潟大学人文学部教授)
      「朱鷺の民俗誌―朱鷺・人・自然―」
  17:30~17:40  閉会の挨拶・事務連絡
  18:00     懇親会

事務局から
・大会当日,新年度の会費(一般会員3,000円,学生会員2,000円)の納入をお願い致します。
・今年度以前の会費についても,未納の方は納入くださいますよう,お願い申しあげます。

問い合わせ先:
新潟学会事務局 中村 元・齋藤瑞穂
   TEL & FAX  025(262)6289・6830
Mail: nakamura.moto■human.niigata-u.ac.jp
Mail:msaito■human.niigta-u.ac.jp(迷惑メール防止のため@を■にかえていますので、@に戻して入力してください)

越佐近世史論文紹介6

諸々の事情で、本サイト自体の更新が長らく停止しておりました。自身の覚書とするためにも、今後少しずつ復活させたいと考えています。よろしくお願いします。

今回はまず下記論文を取りあげます。本論文の存在については、矢田俊文氏よりご教示いただきました。ありがとうございました。

  • 青山忠正/淺井良亮「新発田藩京都留守居寺田家と旧蔵文書」『歴史学部論集(佛教大学)』4、2014年3月

本論文は佛教大学図書館が所蔵する寺田家文書の概要を紹介し、その研究上の価値を考察したものです。寺田家は京都の呉服商(桔梗屋)ですが、宝暦年間頃から越後新発田藩の呉服御用等を勤めることで関係を深め、文化10年には寺田喜右衛門政求が新発田藩の「京都用聞」として召し抱えられることになりました。二代のちの寺田喜三郎政得は文久3年に新発田藩の「京都留守居役」となり明治維新を迎えます。寺田家文書は、こうした寺田家の家業と職務にかかわる文書群で、この新発田藩の用向きを勤めた文化年間から明治初年の時期の史料を中心として、全体でおよそ3000点であるとのことです。

本史料群は、論文でも言及されているとおり、大名の京都留守居をめぐる研究史が非常に乏しい中、その基本的なありかたを明らかにすることができる貴重な史料群として、おおいに活用が期待されるものだといえるでしょう。また、周知のようにこの時期の京都は数々の重要な政治的事件の現場であったのですが、論文によれば、例えば寺田の京都留守居としての公的な留帳の記載は、それらを網羅しているというより、時期によって精粗があるようです。こうした記録の残され方自体の問題も、興味深い検討課題でしょう。

なお論文では、戊辰戦争時の新発田藩が一貫して奥羽越列藩同盟側に立っていたと読めるような記述がありますが、これは私たちが理解している経緯とは異なるように思います。