長岡市避難所資料整理

去る7月14日(日)、新潟歴史資料救済ネットワークと長岡市立中央図書館文書資料室が共催する、避難所資料の整理作業に参加してきました。これは東日本大震災で避難してきた方々に長岡市が提供した避難所の資料について、目録作成等の作業をおこなうもので、昨年度が第1回目、今年度が第2回目となります。昨年度の整理作業の成果については、既に矢田俊文・長岡市立中央図書館文書資料室編『震災避難所の史料 新潟県中越地震・東日本大震災』(新潟大学災害・復興科学研究所危機管理・災害復興分野、2013年3月)でも紹介されています。

避難所で授受作成された文書や掲示物など、震災という非常時に際して作成された膨大な史資料の保存や活用の重要性は、阪神淡路大震災の頃よりつとに論じられてきたことですが、新潟県内においては、長岡市立中央図書館文書資料室が、2004年の7.13水害と中越大震災、そして2007年の中越沖地震という、相次ぐ災害を経験する中で、精力的な保存整理活動を行い、すでにその成果は「災害アーカイブズ」として公開されているところです。そのような経験の下敷きがあってこそ、今回の大震災、とくに原発事故という未曾有の状況の中で、隣県新潟県への避難を余儀なくされた福島県の皆さんを受け入れた経験を、後世にきちんと伝えるための、この事業が企画されたといえます。

当日は新潟大学学生を初めとするボランティア計25名で作業を行いました。今回の史料は、介護等を要する方とその家族を受け入れた「福祉避難所」のもの避難所資料整理風景で、そうした施設ならではの内容もあり、当時の緊張が伝わってきます。当時避難所のスタッフとして担当された市職員の方にも参加していただき、お話をうかがいながらの作業でしたが、そうした中で、現代史史料一般のあり方にも考えが及び、非常に貴重な経験が出来たかと思っています。