清末の中国と近世の日本

2月12日、学系内プロジェクト「近世・近代環東アジア地域における都市ネットワークに関する社会動体史研究」の一環として、京都から小野達哉さんをお招きして研究会が開催されました。

小野さんのお話のテーマは「清末重慶の義渡をめぐる社会的構図」。舟運をめぐる集団間の紛争で、差務(日本近世史的に言えば役負担)が決定的な意味を持つ。言葉を入れ替えれば日本近世とまるで同じ構造。もちろん差異も多々。近年こんなに面白く聞けた報告も少なく刺激に満ちた会でした。

懇親会でも日本、大陸中国、台湾、朝鮮、モンゴルのあんなことこんなことが飛び交い、時間を忘れました。本当に身のある環東アジア研究とは、こうした交流からこそ生まれるのだと確信しました。

 
小野さんは恩師から、档案(一次資料)に走ると堕落すると言われたと自嘲しておられました。伝統的に用いられてきた史伝実録地方志類を読まなくなり研究の断絶が生じるということかと思うのですが、一次資料から立ち上げる歴史こそが、民族国境を越えて比較するに足る意義を持つのだと思います。ともに頑張りましょうと言いながら別れましたw

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